悲鳴を上げて壊れたプリンタを修理【組み立て&原因究明編】:Wired, Weird(1/3 ページ)
「キャー」という悲鳴のような音をたてて壊れたプリンター。前回は、分解を行ったので、今回は、修理し元通りに組み立てつつ、壊れた原因を探ってみる。
タイミングベルトが切れて動かなくなったプリンター
前回は長年使い続け、悲鳴を上げて故障してしまったプリンター(PX-A620)を修理するため、プリンターを分解した様子を報告したが、今回はいよいよ核心であるタイミングベルトの修復の様子を報告する。まずは前回掲載した中間パネルを外した写真を図1に示す。なお、この図はタイミングベルトを接続した後の写真だ。
切れたタイミングベルトは中央の黒い箱(インクジェット部)の内側で固定されていた。修理するためには、なんとかしてこの黒い箱を取り出さなければならなない。中央上に見えるガイド(丸棒)を外せば、黒い箱を取り除けそうだ。このガイドの両端は、針金のバネで金具に固定されていた。この針金のバネを外すのはいたって簡単だったが、修理後、再びバネを使って固定するのに苦戦した。右側の固定位置はカバーとのすき間がほどんとなく、作業がしにくく、結局、取り外したバネは元に戻せずに別のワイヤーで固定することになった。
ホチキスとテープで補修
さて、タイミングベルトはインクジェット部に固定されていたおり、タイミングベルトは写真左上側のモーター(赤四角)の歯車付近で切断されていた。タイミングベルトを修復した写真を図2に示す。
図2中に赤丸で示すように、切れたタイミングベルトをホッチキスでつなぎその上にテープを貼って修復した。「こんな雑な方法で本当に大丈夫なの?」と読者は思うだろう。しかし、修復した部分は歯車にかからないので動作上は問題ないはずだと考え、この方法を選んだ。
図3に修復したタイミングベルトをインクジェット部の内側に固定した様子を示す。
インクジェットの内側にはタイミングベルトをV字状に固定する場所があり、ホッチキスでつないだ箇所をV字状の中央の位置に押し込んで固定した。ホチキスの金具は強度があり、固定には最適だった。かなり雑な接続だが、修復したタイミングベルトをインクジェット部に固定することには成功した。
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