なぜこんな仕様に? 不便な保護回路付きリチウム電池ホルダーを改造:Wired, Weird(1/4 ページ)
今回は、少し取り扱いに注意がいる「18650リチウムイオン二次電池」にうってつけと思い購入した保護回路付き電池ホルダーを取り上げる。便利な電池ホルダーだと思って手に入れたものの、不便極まりない仕様になっていた――。そこで、不便さを解消すべく、保護回路をじっくり観察し、改造を施すことにした。
模造品多い18650リチウム電池
高輝度LEDライトの電源に3.7V出力で大容量の「18650リチウムイオン二次電池」(以下、18650リチウム電池)が採用され、LEDライトの点灯時間が長くなった。直径が18mm、長さが65mmという形状から18650リチウム電池と呼ばれ、容量は3000mAh以上ある。高輝度LEDライト以外にもさまざまなバッテリー動作機器で、この18650リチウム電池が使われる機会が増えてきた。まずは18650リチウム電池の外観の写真を図1に示す。
図1の18650リチウム電池は、某通販サイトで買ったが、どうやらコピー品のようで、電池に記載されているメーカーからは3800mAhの製品は販売されていなかった。この電池には模造品が多いので注意が必要だ。
危険な18650リチウム電池を監視してくれるホルダーを発見!
またこのリチウム電池は容量が大きいので取り扱いを間違えると発熱や発煙を引き起こす可能性がある。このため機器に使用する場合は過放電や過電流防止の保護回路が必須だ。Webで調べてみると、保護回路付きの18650リチウム電池のホルダーが売られていた。図2に示す。
このホルダーは電池の保護だけでなく、逆接続も防止していた。ホルダーの端子位置と電池の電極の位置を正極と負極でずらしてあり、電池を間違って逆に入れても端子に接触しない構造になっていて、安心だ。ホルダーの配線が出ている基板を図3に示す。
図3に表示されているB−には電池のマイナス端子、B+にはプラス端子がワイヤーバネを通して接続されている。電池の保護回路はこの基板の背面側に実装されている。
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