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制御用PCの修理(前編) CPU横の膨れたコンデンサーWired, Weird(3/3 ページ)

半導体製造装置に使用されている制御用PCの修理が舞い込んだ。「電源が入らない」という症状だったので電源の不良を疑ったが、CPU基板に故障原因があった……。今回から2回にわたり、制御用PCの修理の様子を報告しよう。

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ハンダ面には変色した痕跡

 また、ハンダ面の部品を目視で確認したら、変色した痕跡がある部品が見つかった。図6に示す。


図6:変色した痕跡のあるハンダ面 (クリックで拡大)

 左上のC214の変色した跡が見えるが、この部品もかなり高熱になったと思われた。図6の中央下の赤四角のCPU端子の汚れも気になった。これはフラックスが溶けて固まったものだろう。図5図6の劣化コンデンサーはCPUソケットの部品面とハンダ面の同じ位置にあり、CPUの温度がかなり高温になったことが原因と思われた。

CPU基板が破損した真の原因は?

 コイン電池もハンダ面にあったので電圧を確認した。実装されていた電池はメモリのバックアップ用だが電圧は残っていなかった。CPU基板のハンダ面の写真を図7に示す。


図7:CPU基板のハンダ面(全体) (クリックで拡大)

 電源が短絡したと思われるCPU基板を修理できる可能性は高い。しかし基板の説明書を入手してマザーボードの構成を把握してから破損した原因を明確にしないと修理しても不具合が再発する恐れがある。まずは手配した基板でPCの修理を行い、その後にCPU基板の修理と故障の原因を調べることにした。

 続きは次回に報告する。

⇒「Wired, Weird」連載バックナンバー一覧

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