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スタンバイ電力40mW以下のLLC共振コントローラー日本TI UCC256301

日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、高電圧ゲートドライバを集積したLLC共振コントローラー「UCC256301」を発表した。スタンバイ電力は40mW以下で、10%負荷時に90%以上の効率を提供する。

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10%負荷時に効率90%以上を提供

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2017年10月、AC-DCアプリケーション向けに、高電圧ゲートドライバを集積したLLC共振コントローラー「UCC256301」を発表した。テレビ、ゲーム機器、PC用電源アダプター、電動工具用バッテリー充電器などのAC-DCアプリケーションに対し、高速の過渡応答や故障保護、低いスタンバイ電力を提供する。


新しい水準のスタンバイ電力特性 出典:日本テキサス・インスツルメンツ

 ゼロ電流スイッチング防止などの故障保護、X-キャパシター放電機能、高電圧スタートアップ機能などを内蔵し、システム設計を容易にして動作寿命を延長できる。同社独自の制御手法「ハイブリッドヒステリティック制御」により、最大10倍高速な過渡応答を可能にした。また、出力コンデンサーの容量を20%削減し、より高速のシステム応答を提供する。

 スタンバイ電力は、システム出力の完全な安定制御状態で40mW以下に抑えた。この新水準のスタンバイ電力特性により、CoC Tier 2やDoE VIなどの効率標準規格を超える性能を達成。10%負荷時に90%以上の効率を提供できる。

 16ピンのSOICパッケージで供給され、1000個購入時の参考価格は0.99米ドル。既に提供を開始している。評価モジュール「UCC25630-1EVM-291」などのサポートツール群や、UCC256301を搭載した480W AC-DC産業用レファレンスデザイン、片面プリント基板による450W AC-DCレファレンスデザインも提供している。

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