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電源OFF時の消費電力を削減、Push Buttonロードスイッチ:トレックス XC6192シリーズ
トレックス・セミコンダクターは、小容量電池搭載のデバイス向けに、パワーセーブ機能付きのPush Buttonロードスイッチ「XC6192」シリーズを発表した。消費電流は電源OFF時が10nA、電源ON時が0.45μAとなる。
外付け部品を使用せずに電源のON、OFFを実現
トレックス・セミコンダクターは2017年12月、小容量電池搭載のデバイス向けに、パワーセーブ機能付きのPush Buttonロードスイッチ「XC6192」シリーズを発表した。出荷後待機時および電源OFF時の消費電力を削減する他、システムフリーズ時に電源をシャットダウンできる。
電池搭載デバイスの出荷テスト完了後、電源ラインをシャットダウン(OFF)状態にすることで、長期保管時の消費電力を大幅に削減できる。機器に搭載済みのPushボタン信号を流用し、外付け部品を使用せずに電源のON、OFFを可能にした。
電源ONまでの遅延時間は0.5秒、1秒、3秒、5秒から、電源OFFまでの遅延時間は3秒、5秒、10秒、15秒から選択できる。選択した遅延時間内にさまざまな機能を入れることが可能で、多機能化した1つのPushボタンに電源ON、OFFの機能を追加できる。
入力電圧は2.5〜6.0Vで、消費電流は電源OFF時が10nA、Turn-On時が0.45μA。2.0×2.0×0.33mmのUSP-8B06パッケージで提供され、参考価格は200円(税別)。既に量産を開始している。同社では、ワイヤレスイヤフォンや補聴器、IoT(モノのインターネット)機器、セキュリティ機器などでの用途を見込む。
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