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医療向けAC-DC電源の30W、60W出力モデル:TDK CME30A、CME60A
TDKは、医療機器、産業機器向けの自然空冷式AC-DCスイッチング電源「CME-A」シリーズに、30W出力の「CME30A」、60W出力の「CME60A」を追加した。サイズは50.8×76.2mmと小型で、同社の同容量の基板型電源に比べて面積を約30%削減した。
ES60601-1 Ed.3など各種医用規格に適合
TDKは2018年1月、医療機器、産業機器向けの自然空冷式AC-DCスイッチング電源「CME-A」シリーズに、30W出力の「CME30A」、60W出力の「CME60A」を追加した。サイズは50.8×76.2mmと小型で、同社の同容量の基板型電源に比べて面積を約30%削減した。
入力電圧は85〜265VACで、出力電圧は両モデルとも12VDCおよび24VDCをそろえた。動作周囲温度は−20〜70℃に対応。24V出力、230VAC入力時に最大90%の効率を達成している。
医療機器を主な用途として設計され、各種医用規格に適合する。ES60601-1 Ed.3、CSA60601-1 Ed.3、EN60601-1 Ed.3において、入力−出力間で2つの患者保護手段(2×MOPP)の絶縁対応となっており、幅広い医療機器へ搭載できる。
同シリーズの全モデルで自然空冷方式を採用し、静音化が求められる医療機器をはじめ、工業、商業用自動機器、計測機器、半導体製造装置などに活用できる。また、EMI Class-Bに準拠し、感電保護クラスI機器、クラスII機器にも対応する。量産出荷は、同2月に開始する予定だ。
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