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NB-IoT電界強度測定用ソフトウェアを発売:アンリツ MX878060B
アンリツは、NB(Narrow Band)-IoTの電界強度測定用ソフトウェア「MX878060B」を発売した。同社製測定器に搭載することにより、NB-IoT信号の電波到達強度を高精度に評価できる。
LTEおよびNB-IoTの同時測定が可能
アンリツは2018年3月、既存のLTE基地局を利用するIoT(モノのインターネット)向けの無線通信規格NB(Narrow Band)-IoTの電界強度測定用ソフトウェア「MX878060B」を発売した。携帯電話無線基地局の建設、保守用測定器プラットフォーム「ML8780A」「ML8781A」に搭載することにより、NB-IoT信号の電波到達強度を高精度に評価できる。
ML8780AおよびML8781Aは、受信したLTE信号をセルを識別するPCIごとに解析し、NB-IoT信号が含まれているかどうかを表示する。測定結果はグラフで表示されるため、NB-IoTの運用状態やサービスの通信品質を容易に確認できる。
MX878060Bは、ML8780AまたはML8781AにインストールするだけでNB-IoT信号測定機能を使用でき、既存設備を有効活用できる。ML8780AまたはML8781Aは、ハンドヘルド計測機としてバッテリーで動作するため、測定現場に容易に持ち運べる。
NB-IoTは端末の電力消費を抑えることで長期間運用でき、セルラーネットワークの使用により広域をカバーする。そのため、携帯電話オペレーターによる全国的なサービスが展開される見込み。他に基地局メーカー、端末メーカー、通信工事企業などを対象としている。
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