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5Gトランシーバーに対応する25Gbpsリニアドライバー:IDT GX72170
IDTは、ロングホールやメトロアプリケーションから5G(第5世代移動通信)トランシーバーまで対応する、25Gビット/秒(Gbps)リニアドライバー「GX72170」を発表した。22GHz、3dBの帯域幅によるフラットな周波数応答を実現し、5Gへの移行を加速する。
フラットな周波数応答を実現
IDTは2018年3月、ロングホールやメトロアプリケーションから5G(第5世代移動通信)トランシーバーまで対応する、25Gビット/秒(Gbps)リニアドライバー「IDT GX72170」を発表した。既に生産を開始しており、光トランシーバー市場で注目を集めている5Gへの移行を加速する。
IDT GX72170は、広帯域幅、低消費電力のシングルチャンネルアンプダイだ。リニアプリアンプとポストアンプをAC結合した100Ω差動入力、50Ω差動出力インタフェースで統合することで、10dBの可変ゲインコントロール範囲で最大3.0Vppdのリニア出力電圧が得られる。
22GHz、3dBの帯域幅によるフラットな周波数応答を特長とし、ゲインの平坦性は10GHzまで±0.5dB、16G〜24GHzでは2dBであり、全高調波ひずみは3%未満となっている。ピーク検出器と温度モニターを搭載している。
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