V2X車載機器の通信品質評価ソフトウェア:アンリツ MX7270x0A、MV727050A
アンリツは、V2X(車車間、路車間通信)車載機器の通信品質を評価するソフトウェア「MX727010A」「MX727050A」「MV727050A」を発売した。日米欧のV2X車載機器の物理層測定と、日本方式のテスト項目評価ができる。
日米欧3方式の無線測定項目に対応
アンリツは2018年4月、V2X(車車間、路車間通信)に用いられる通信「IEEE 802.11p」の測定解析ソフトウェア「MX727000A」の追加オプションとして、V2X車載機器の通信品質を測定するソフトウェア「RF Parametric Test MX727010A」「V2X Message日本方式コンフォーマンステストMX727050A」「V2X Message日本方式コンフォーマンステストシナリオMV727050A」を発売した。日米欧のV2X車載機器の物理層測定と、日本方式のテスト項目評価ができる。
MX727000Aは、既存の「MX727020A」「MX727030A」「MX727040A」を使用し、日米欧3地域のV2Xメッセージ解析に対応する。さらに、今回発売されたMX727010Aを組み合わせることで、日米欧3方式のV2X機器の物理層からアプリケーション層までの通信品質を測定できる。シグナルアナライザーとベクトル信号発生器などの測定器を自動的に制御し、高効率に評価する。
また、MX727050A、MV727050Aを追加することで、試験規格ARIB TR-T20およびガイドラインITS Forum RC-011に準拠して、日本方式の車載機器のV2Xメッセージ評価に必要な試験項目に対応。煩雑な試験環境を容易に構築できる。
同社では、車載機器ベンダーや通信機器モジュールベンダー、自動車ベンダーでの活用を見込む。
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