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最大5つまでの出力が可能な高集積パワーICADI LTC3372

アナログ・デバイセズ(ADI)は、高集積パワーマネジメントソリューション「LTC3372」を発表した。低い自己消費電流ながらも、1つのICで最大5つまでの出力を供給できる。

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高電圧降圧コントローラーと低電圧降圧レギュレーターの組み合わせ

 アナログ・デバイセズ(ADI)は2018年7月、高集積パワーマネジメントソリューション「LTC3372」を発表した。最大60Vの入力電圧から複数の低電圧出力を必要とするシステムに対応可能で、7×7mmの48ピンQFNパッケージで供給される。1000個受注時の単価は5.75米ドルからで、量産出荷を開始している。車載や工業、医療用アプリケーションでの活用を見込む。


高集積パワーIC「LTC3372」のイメージ

 LTC3372は、60V同期整流式の降圧スイッチングレギュレーターコントローラーと、ユーザーが構成可能な4個の同期整流式モノリシック降圧レギュレーターで構成。これにより、低い自己消費電流ながらも、1つのICで最大5つまで出力を供給できる。1M〜3MHzで動作し、スイッチング周波数はプログラム可能であるとともに、外部クロックにも同期可能だ。

 降圧コントローラーは、4.5〜60Vの入力電圧範囲で動作し、NチャンネルMOSFETで構成されたパワー段を駆動する。出力は3.3V、5Vにプログラム可能で、最大20Aの出力電流を供給できる。チップに集積された4個の降圧レギュレーターも制御。降圧レギュレーターの各チャンネルをプログラムすると最大4Aの出力電流まで構成可能で、出力電圧は最小0.8Vまで制御できる。

 LTC3372の無負荷時消費電流は、出力5Vの高電圧コントローラーのみの場合15μA、出力3.3Vの場合23μA、低電圧レギュレーターが追加されるごとに1チャンネル当たり9μA。1つ以上の電源レールが常時オンになるバッテリー駆動アプリケーションや車載アプリケーションに適している。

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