車載ADAS機能向けのパワーマネジメントIC:マキシム MAX200xx
Maxim Integrated Productsは、車載先進運転支援システム機能向けのパワーマネジメントICシリーズ「MAX20019」「MAX20087」「MAX20075」「MAX20076」「MAX20014」を発表した。高い動作効率、低自己消費電流などを提供する。
ADASの電源要件に対応、高効率と小型実装面積を実現
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2018年7月、車載先進運転支援システム(ADAS)機能向けのパワーマネジメントICシリーズ「MAX20019」「MAX20087、MAX20075」「MAX20076」「MAX20014」を発表した。小型ながら、高い動作効率、低自己消費電流、統合された電気的保護、EMIの低減について、最適化された独自の組み合わせを提供する。
MAX20019、MAX20087、MAX20075、MAX20076、MAX20014から構成されるPMICシリーズは、ADASの電源要件に対応し、高効率と小型実装面積を可能にした。高レベルの集積と最適化された設計の組み合わせにより、全体的なソリューションサイズを削減。CISPR 25クラス5のEMI規格に準拠する。
MAX20019は、デュアル同期整流ステップダウンコンバーターであり、2×3mmのパッケージサイズで3.2MHzデュアルステップダウン電源を提供する。
MAX20075、MAX20076は、ステップダウンコンバーター。少ない自己消費電流で、常時オンのアプリケーションに最適な91%の高ピーク効率を提供する。
MAX20014は、トリプル出力コンバーターであり、4×4mmの小型パッケージサイズでありながら、1つの同期整流ブーストと2つの同期整流ステップダウンコンバーターを備え、より小型、簡素、低コストの設計を可能にする。
MAX20087は、クアッドカメラ電源プロテクターICだ。過電圧や低電圧、フォルトの状態通知、最大4つの600mA同軸チャンネルの監視、個々のカメラモジュールのフォルトの隔離などの機能を提供する。
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