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高確度で光パワーを測定する光センサーヘッド:横河計測 AQ2200-242
横河計測は、高確度で光パワーを測定する光センサーヘッド「AQ2200-242」を発表した。「AQ2200」シリーズの短波長帯対応モデルで、400n〜1100nm波長の光パワー校正ができるため、光部品の生産ラインにおける試験や検査に活用できる。
空間光の手元測定、高速測定が可能
横河計測は2018年8月、高確度で光パワーを測定する光センサーヘッド「AQ2200-242」を発表した。光通信機器用マルチアプリケーションテストシステム「AQ2200」シリーズの短波長帯対応モデルとなる。400n〜1100nm波長の光パワー校正が可能で、短波長帯光通信で使用される光トランシーバーや光ファイバーなど、光部品の生産ラインにおける試験や検査に活用できる。
パワーレンジは−90〜10dBm。受光素子が5.8×5.8mmと大口径のため、作業者が空間光を手元で測定できる。駆動電流対光パワー特性の高速測定も可能で、最小サンプリング間隔は100マイクロ秒となっている。
また、シンプルな光学系や受光素子の恒温制御などで環境依存度を抑えている。パワー測定時の不確かさ性能は業界最高クラスの±2.5%を達成。そのため、光パワーの校正用基準器としても利用できる。
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