繰り返し使用可能な電子ヒューズ:東芝 TCKE8xxシリーズ
東芝デバイス&ストレージは、繰り返し使用可能な電子ヒューズ「TCKE8xx」シリーズを発表した。異常時に回路動作で電源ラインを遮断し、回路保護に必要な機能をサポートする。
東芝デバイス&ストレージは2019年11月、繰り返し使用可能な電子ヒューズ「TCKE8xx」シリーズを発表した。異常時に回路動作で電源ラインを遮断し、回路保護に必要な機能をサポートする。
同シリーズ6品種のうち、過電圧時クランプ電圧が6.04Vの2品種「TCKE805NA」「TCKE805NL」を先行出荷。前者は、単体で自動復帰できるオートリトライタイプ、後者は、外部からの信号で復帰を行うラッチタイプで、機器の規模や構成に合わせて選択できる。3mm×3mm×0.75mmの低背小型WSON10Bパッケージで供給する。
高精度な回路保護
TCKE8xxシリーズは、過電流状態において、高精度な回路保護を行う。過電流、過電圧の状態から保護するための電流、電圧クランプ機能を搭載。異常な過電流や過電圧が印加された場合でも、規定の電流、電圧を維持できる。
過熱保護や短絡保護の機能も備え、回路に異常な熱が発生した場合や想定外の短絡状態となっても、電子ヒューズをオフすることで回路を保護できる。今後、国際安全規格IEC 62368-1の認証を取得予定だ。
過電流リミット精度は±11%(ILIM=4.38A)で、短絡時出力電流立ち下がり時間が150ナノ秒、動作出力電流が0〜5.0A。部品点数が少なく、設計を簡易化し、回路面積の縮小ができる。
サーバ、SSD、ノートPC、ゲーム機、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)機器など、電源ラインの回路保護に活用できる。
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