低消費電力のBluetooth5.2対応SoC:シリコン・ラボ EFR32BG22
シリコン・ラボラトリーズは、Bluetooth 5.2に対応したSoCの新製品「EFR32BG22」を発表した。Bluetooth信号の方向を高精度に探知するほか、低消費電力のため、コイン電池のバッテリー寿命を最大10年まで延ばすことができる。
シリコン・ラボラトリーズは2020年1月、Bluetooth 5.2に対応した新しいSoC(System on Chip)「EFR32BG22」を発表した。同社のIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「Wireless Gecko Series 2」の最新モデルで、セキュリティ機能やワイヤレス性能、エネルギー効率に優れ、高性能のソフトウェアツールやスタックを備える。
コイン型電池で最高10年駆動
EFR32BG22は、超低送受信電力を実現しており、送信時消費電流は0dBmで3.6mA、受信時消費電流は2.6mAに抑えられている。また、搭載しているArm Cortex-M33コアも消費電力が動作時27μA/MHz、待機時1.2μAと低い。このため、コイン電池の寿命を最大10年まで延ばすことができる。
この長いバッテリー寿命を生かせるような用途を含め、EFR32BG22にはスマートホームや産業IoT用途に対応できる3種類の製品が用意されている。
例えば、「EFR32BG22C112」はコストを重視する大量生産向けの用途に適しており、「EFR32BG22C222」は高い計算能力や送信出力が求められる用途に向く。「EFR32BG22C224」は、高い受信感度が得られることから、方向探知機能や低消費電力のメッシュノードを必要とする用途に適している。
また、EFR32BG22ファミリーは、Bluetoothの到達角度(AoA)や発信角度(AoD)で信号方向を探知し、位置精度1m未満で高精度に検出する機能を持つ。これにより、アセットトラッキングタグやビーコン、屋内ナビゲーションなどの用途においても優れた効果を発揮する。
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