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デジタルオシロスコープの校正やプローブの概要デジタルオシロスコープの基礎知識(3)(3/9 ページ)

連載最終回となる今回は、オシロスコープに接続する「さまざまなプローブの概要や注意点」および、観測結果の信頼性を確保するための「校正」について解説する。

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高電圧プローブ

 高電圧プローブは、1000V以上の高電圧波形を観測するためにある。テクトロニクスの高電圧プローブは下表の製品がある。

型名 周波数
帯域
減衰比 入力
インピーダンス
最大電圧 ディレーティング
電圧
ケーブル長
(遅延時間)
コネクター
P5122 200MHz 100:1 100M || 4pF RMS: 1000V CAT II 10Vrms
(200MHz)
1.2m BNC
P5100A 500MHz 100:1 40M || 2.5pF RMS:1000V CAT II
2.5kV DC+ピークAC
20Vrms
(500MHz)
2m
(8.7ns)
TekProbe LEVEL1
P5150 500MHz 50:1 40M || 3.8pF RMS:1000V CAT II
2.5kV DC+ピークAC
20Vrms
(500MHz)
2m
(8.7ns)
BNC
TPP0850 800MHz 50:1 40M || 1.8 pF RMS:1000V CAT II
2.5kV DC+ピークAC
25Vrms
(800MHz)
1.3m
(6.1ns)
Tek VPI
P6015A 75MHz 1000:1 100M || 3pF 20kV DC+ピークAC 2kV
(50MHz)
3m
(14.7ns)
TekProbe LEVEL1
もしくはBNC
表2:テクトロニクスの高電圧プローブ一覧
注)TPP0850のTekVPIコネクターはキー付きとなっている

 高電圧プローブを選ぶ際には、周波数によるディレーティング電圧を確認する必要がある。例えば、低い周波数で20kVまで使える高電圧プローブP6015Aは50MHzでは2kVまでしか使えない。詳細は仕様書に下図のような図が載っているので、観測する周波数から上限電圧を事前に確認する必要がある。


図6:テクトロニクスの高電圧プローブP6015Aの最大入力電圧定格(ACピーク)(クリックで拡大)

 また、高圧プローブを使って波形観測を行う際には、安全を確保するためにオシロスコープ本体は必ず接地して利用する。

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