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先進車載メータークラスタ用スピーカーアンプ:ローム BD783xxEFJ-M
ロームは、自動運転車やADAS搭載車のメータークラスタパネル向けAB級モノラルスピーカーアンプ「BD783xxEFJ-M」を発表した。AEC-Q100に準拠し、独自の過電流保護回路により、出力短絡からの保護と2.8W出力が両立可能になった。
ロームは2020年2月、自動運転車やADAS(先進運転支援システム)搭載車のメータークラスタパネル向けAB級モノラルスピーカーアンプ「BD783xxEFJ-M」を発表した。
BD783xxEFJ-Mは、ウィンカー音や警告音、ウエルカムサウンド、音声サポートといった多様な音の大音量出力を可能とする。同社独自の過電流保護回路により、出力短絡(不慮の端子接触による破壊)からの保護と、2.8Wでの出力が両立可能になった。
高放熱特性のパワーパッケージ
車載信頼性規格「AEC-Q100」に準拠し、最大動作温度は105℃まで対応。また、高放熱特性パワーパッケージが大音量出力時の発熱を低減する。過電流や温度、減電圧の保護機能も備える。
既に2019年8月より、サンプルを単価300円(税別)で出荷しており、2020年3月からは月産2万個の体制で量産する。製造は前工程をローム浜松が、後工程をROHM Electronics Philippines(フィリピン)が担う。
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