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電力計の種類と選定ポイント電力計の基礎知識(1)(3/8 ページ)

電力を測るニーズの拡大にあわせて、さまざまなタイプの電力測定器が登場している。今回の記事では高性能、高機能が要求されるベンチトップ電力計に絞って基礎知識を解説していく。

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計測用電力計(ベンチトップ電力計、瞬時電力測定)

 多くの電力計は平均的な電力を正確に測定できるように作られている。放電現象やモーターへの急負荷時の瞬時電力を測定する場合には、メモリレコーダーやデジタルオシロスコープなどの波形測定器を用いた測定結果から電力演算を行って電力値を得ることはできるが、測定確度は保証されていない問題点がある。そのため、直流から交流まで電力確度が保障され、瞬時電力の測定が可能な、専用の波形測定器ベースの電力計が必要となる。


図9:瞬時電力測定に適した電力計(PX8000 横河計測) 提供:横河計測

クランプ電力計

 電気設備の保守点検で主に使われる、電池や商用交流電源で駆動する小型の電力計である。配電線から電流を検出し、電圧は配電盤の端子から測定コードを介して検出する。クランプ電力計には電圧、電流、電力のみを測定する単機能な製品から、電源品質の解析や測定データの長時間記録などができる高機能な製品まである。


図10:クランプ電力計(CW500 横河計測) 提供:横河計測

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