ニュース
最大97%効率で高速充電する昇降圧充電IC:日本TI BQ25790、BQ25792
日本テキサス・インスツルメンツは、最大97%の効率で高速充電する、パワーパス管理機能内蔵の昇降圧バッテリーチャージャーIC「BQ25790」「BQ25792」を発表した。
日本テキサス・インスツルメンツは2020年6月、最大97%の効率で高速充電する、パワーパス管理機能内蔵の昇降圧バッテリーチャージャーIC「BQ25790」「BQ25792」を発表した。1000個受注時の参考価格は、両製品とも2.29米ドルから。評価モジュール「BQ25790EVM」も149米ドルで提供する。
USB Type-CとUSB PD(Power Delivery)に対応し、入力電圧3.6〜24Vにおいて、最大5Aの充電電流で直列1〜4セルのバッテリーを充電できる。ワイヤレスやUSB、バレルジャック、太陽光発電などの電力供給方式に対応する。順方向と逆方向の双方向充電が可能で、On-the-go(OTG)充電が行える。
保管寿命を5倍以上延長
電力密度は、競合製品の最大2倍となる155mW/mm2。シャットダウンのデュアル機能により、静止電流を従来比10分の1となる、1μA未満に抑えた。これにより、保管寿命を競合デバイスの5倍以上に延ばすことができる。バッテリーのFET抵抗も8mΩと低いため、長期間運用が求められるアプリケーションのバッテリー駆動時間を最大限延長できる。
パッケージには、BQ25790が2.9×3.3mmの56ピンWCSP、BQ25792が4×4mmの29ピンQFNを採用。既に提供を開始している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 設計を簡素化する高精度リニアサーミスター
日本テキサス・インスツルメンツは、新たな温度センサーとしてリニアサーミスターを発表した。従来のNTCサーミスターと比較して、精度が最大50%向上。また、シングルポイントキャリブレーションが可能で、設計を簡素化できる。 - 強化絶縁5kVrmsの小型DC-DCコンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、小型で高効率の絶縁型DC-DCコンバーター「UCC12050」を発表した。大きさは10.3×10.3×2.65mm、16ピンSOICパッケージで提供し、既に量産を開始している。 - 最大2.5Aの統合型非反転昇降圧DC-DCコンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、統合型非反転昇降圧DC-DCコンバーター「TPS638xx」ファミリーを発表した。出力電流2Aの「TPS63802」「TPS63805」、同2.5Aの「TPS63806」「TPS63810」の4種を提供する。 - 低静止電流の小型LDOリニア電圧レギュレーター
日本テキサス・インスツルメンツは、低静止電流の小型LDOリニア電圧レギュレーター「TPS7A02」を発表した。電力要件の厳しい産業用およびパーソナルエレクトロニクスにおいて、バッテリー寿命を倍増する。 - 終端電流20mAのバッテリーチャージャーIC
日本テキサス・インスツルメンツは、終端電流が20mAのバッテリーチャージャースイッチングIC「BQ25619」を発表した。終端電流60mA以上の競合製品に比べ、バッテリー容量と動作時間を各7%向上できる。