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さまざまな時間測定器やユニバーサルカウンターの測定項目:ユニバーサルカウンターの基礎知識(1)(6/8 ページ)
ユニバーサルカウンターについて解説する第1回。今回は、「カウンターが普及するまでに使われていた時間測定器」「カウンターが登場して以降の主な時間測定器」「ユニバーサルカウンターの主な測定項目」について説明する。
ジッタメーター
レコードプレーヤーの回転ムラを検査するためのワウフラッタメーターが原点となっている。その後、テープレコーダーや光ディスクドライブの生産での検査に使われた時間の揺らぎ(ジッタ)を測る専用測定器となった。現在ではほかの方法で検査されるため、ジッタメーターはあまり使われなくなってきている。
回転計(カウンター方式)
モーターなどの回転機械の回転速度を測るための測定器である。回転センサーからパルス信号を周波数カウンターで測定して回転速度として表示するものである。
据え置き型からハンディ型までさまざまな製品が存在する。
回転計(FFT方式)
回転信号の波形がひずんでいる場合は通常のカウンター方式の回転計では測定できないため、波形をFFT(周波数分析)して得られた周波数成分から回転速度を求めるものである。
注:回転速度とは単位時間当たりに物体が回転する速さ(回数)であり、一般に回毎分(rpm)を単位として測定値が示される。回転速度は回転数と呼ぶ場合もある。
回転計(ストロボ方式)
回転体に連続して点滅する光を当てて、回転速度と点滅する光の周波数が一致した時に止まって見える現象を利用して回転体の周波数を測定する装置である。非接触で測定できる長所がある。
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