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車載向けの降圧型DC-DCバックコンバーター:ダイアログ DA913X-Aシリーズ
ダイアログ・セミコンダクターは、車載向け降圧型DC-DCバックコンバーター「DA913X-A」シリーズを発表した。他社製品に比べて必要な外付け部品が少ないため、部品表のコストや製品フットプリントを削減する。
ダイアログ・セミコンダクターは2020年9月、車載向けの降圧型DC-DCバックコンバーター「DA913X-A」シリーズを発表した。シングルチャンネル、デュアルフェーズで最大10Aの出力電流を供給する「DA9130-A」と、シングルフェーズのバックコンバーターを2個内蔵した「DA9131-A」「DA9132-A」を用意する。
DA913X-Aシリーズは、他社製品と比較して必要な外付け部品が少なく、BOM(部品表)のコストや製品フットプリントを削減する。変換効率は90%以上となる。
入力電圧範囲は2.5〜5.5V、出力電圧範囲は0.3〜1.9Vで、出力電圧が1.9Vを超える場合は外付けの抵抗分割で対応できる。DA9131-Aは供給出力電流が最大5A、DA9132-Aは最大3Aとなっている。
車載用電子機器システムに必要な機能を多数搭載
DA913X-Aシリーズは、性能を損なわずに多層プリント基板(PCB)のルーティングシナリオに対応可能なリモートセンシング機能を搭載。また、出力電圧の傾斜を抑えるため入力側の突入電流を制限するソフトスタート機能、負荷に応じて供給電圧を調整できる動的電圧制御(DVC)機能なども備える。
パッケージは、3.3×4.8mmの24ピンFC-QFNウェッタブルフランクで提供する。車載用電子部品の信頼性規格「AEC-Q100」のGrade 2に準拠しており、工業用や商用グレードの製品も提供可能だ。
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