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ユニバーサルカウンターの構造や仕様の見方ユニバーサルカウンターの基礎知識(2)(5/8 ページ)

ユニバーサルカウンターについて解説する第2回。今回は、「ユニバーサルカウンターの構造」「ユニバーサルカウンターの仕様の見方」について説明する。

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入力電圧範囲

 ユニバーサルカウンターのA入力およびB入力はBNCコネクターとなっており、外側の金属部はケース電位と同じになっている。入力インピーダンスは1MΩである。製品によっては入力インピーダンスが50Ωにも切り替えられる構造になっているものがある。

 50Ωの入力インピーダンスの設定がないユニバーサルカウンターで50Ωの伝送路の信号を測定する場合は、反射の影響をなくすために別途入力端子に50Ω貫通型終端器を取り付ける必要がある。

 1MΩ入力の場合は高い電圧の入力も可能であるが、50Ω入力の場合は終端抵抗で消費される電力に上限があるため、入力可能な電圧は制限されている。50Ω入力を設定した場合にDC電圧成分を含む信号を測定するときは、事前にピーク電圧が仕様を超えないことをオシロスコープで確認する必要がある。

 最大入力電圧は、周波数によって上限値が異なる場合があるので注意が必要である。

 C入力端子は、入力される周波数の上限によってコネクターの種類が異なる。3GHz程度まではBNCコネクターが使われるが、それ以上の周波数ではNコネクターやSMAコネクターが使われている。C入力端子の入力インピーダンスは50Ω固定となっている。

ストップインヒビット(ホールドオフ)

 機械式のリレーの動作時間を測定する場合などで接点が跳ねることによる信号の乱れ(チャタリング)の影響を除くため、ユニバーサルカウンターには入力を禁止する時間を設定する機能がある。


図11:ストップインヒビット(ホールドオフ)機能

 ストップインヒビット機能の名称はホールドオフ機能と呼ばれることがある。

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