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250W共振コンバーターのリファレンス設計ボードSTマイクロ EVLMG1-250WLLC

STマイクロエレクトロニクスは、250W共振コンバーターのリファレンス設計「EVLMG1-250WLLC」を発表した。高集積SiP「MasterGaN」を搭載し、電力密度と電力効率の向上、設計の簡略化、製品開発期間の短縮に貢献する。

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 STマイクロエレクトロニクスは2021年5月、250W共振コンバーターのリファレンス設計ボード「EVLMG1-250WLLC」を発表した。高集積SiP(システムインパッケージ)「MasterGaN」を搭載し、電力密度と電力効率の向上、設計の簡略化、製品開発期間の短縮に貢献する。価格は約230米ドル。

GaNパワートランジスタを搭載し、電源用コンバーターの設計を支援

 EVLMG1-250WLLCは、定格400V電源用の設計で、出力電圧は24V、出力電流は10A、最大効率は94%以上となる。基板外形は100×60mm、部品の最大高さは35mmだ。短絡保護と過電流保護を搭載するほか、ブラウンアウト保護と入力電圧検出機能によりコンバーターをシーケンス制御してモーター低電圧駆動を防ぐ。

 MasterGaNは、1個のハーフブリッジゲートドライバ「STDRIVE」と2個の650Vノーマリーオフ型GaNパワートランジスタを集積する。最大電流定格は10Aで、オン抵抗は150mΩ、ロジック入力は3.3〜15Vの信号と互換性がある。


250W共振コンバーターのリファレンス設計ボード「EVLMG1-250WLLC」

 電力効率の高いMasterGaNを1次側に搭載し、ヒートシンクを不要とした。また、従来のMOSFETより高い動作周波数で使用できるため、電力密度の向上と部品点数の削減に貢献する。産業用DC-DCアプリケーション、アダプター、民生用SMPS(スイッチング電源)に適する。

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