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直流電子負荷装置の用途と安心して使うためのポイント直流電子負荷の基礎知識(3)(4/5 ページ)

直流電子負荷装置の用途を具体的な利用事例を示しながら解説するとともに、直流電子負荷装置を安心して使うためのポイントを紹介する。

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燃料電池セルの交流法によるインピーダンス測定

 燃料電池セルの状態を等価回路で示すと理解しやすいため、燃料電池セルの交流インピーダンス測定が行われる。燃料電池セルに直流電子負荷装置を接続して交流変動を与える。交流の周波数を変化させることによって燃料電池セルの等価回路を推定することが可能になる。この方法は測定に時間は掛かるが、精度のよいインピーダンス測定が行える特長がある。

 測定は一般に周波数応答分析器(FRA、サーボアナライザー)が用いられる。


図9:燃料電池セルの交流インピーダンス測定

 燃料電池セルをスタックしたモジュールにおいても交流インピーダンスの測定が行われる。その際は一定の負荷を与える直流電子負荷装置と交流信号を外部から印加して負荷変動を与えるための直流電子負荷を組わせて使う。

燃料電池セルの電流遮断法によるインピーダンス測定

 燃料電池セルのインピーダンスを短時間に測定する場合は電流遮断法が用いられる。電流遮断法では負荷に流れる電流を急峻に変化させることによる応答波形を観測することにより燃料電池のインピーダンスを推定することができる。

 直流電子負荷装置を使えばスイッチなどの接点を使っての電流遮断より安定した測定ができる。


図10:燃料電池セルのインピーダンス測定

照明用LED素子の評価

 照明用に使われるLED素子は駆動電流によって発光する輝度が異なる。駆動電流と輝度の関係を評価するのに直流電子負荷装置によって設定されたディーティ比の駆動パルス電流信号が使われる。受光測定器に分光計を用いれば発光色も評価できる。


図11:照明用LED素子の評価

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