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直流電子負荷装置の用途と安心して使うためのポイント:直流電子負荷の基礎知識(3)(3/5 ページ)
直流電子負荷装置の用途を具体的な利用事例を示しながら解説するとともに、直流電子負荷装置を安心して使うためのポイントを紹介する。
POL(Point Of Load)DC-DCコンバーターの試験
低電圧で駆動する高速デジタルLSIの電源電圧を安定させるために置かれるPOL(Point Of Load)DC-DCコンバーターの試験を行うには高速に動作ができる直流電子負荷装置が使われる。
高速に変動する負荷に接続されたPOL DC-DCコンバーターを正確に試験するには配線の影響を少なくするための工夫が必要になる。また電源波形の観測に使うオシロスコープのプローブのアースリードを短くする工夫も必要になる。
下図に示す試験システムではファンクションジェネレーターから負荷変動信号を与える仕組みになっている。オシロスコープで負荷変動による電圧変動を観測する。
太陽電池パネルの暴露試験
屋外に設置された太陽電池パネルの劣化を試験するには太陽電池パネルは実際のパワーコンディショナー(太陽電池からの直流エネルギーを家庭などで利用できる交流に変換する装置)と同じ負荷動作をする直流電子負荷装置に接続される。この試験で使われる直流電子負荷装置にはMPPT(Maximum Power Point Tracking、最大電力点追従制御)機能が搭載されている。
太陽電池パネルの暴露試験では周囲の環境の記録が行われる。
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