特集
多チャンネルのオシロスコープ特集〜大手5社の8chモデル紹介〜:オシロスコープの最新動向(4/6 ページ)
今回はオシロスコープの最新動向として主要メーカー5社の8chモデルの概要を紹介する。
テクトロニクス 5シリーズMSO ミックスド・シグナル・オシロスコープ
5シリーズMSOは、「電源装置の測定/設計/解析に不可欠なコンポーネント」(同社)だ。スイッチング損失や安全動作領域の測定、ボード線図、電源除去比またはインサーキットインダクターやトランスなどの測定を行う場合でも、最適なベンチを構築できる。シリアルバス解析やジッタ解析の自動化など、今日最もニーズの高いさまざまなアプリケーションに活用可能だ。
大型ディスプレイと新しいユーザーインタフェースによる優れた操作性
15.6型HDタッチスクリーンディスプレイの優れた操作性により、全体像が一目で把握できる。静電容量方式のタッチスクリーンによるピンチ-ズーム-スワイプ操作、前面パネルによる操作、マウスなど、煩雑なメニュー操作に煩わされることなく、複数の信号を素早く解析/管理できる。
最高16ビットの垂直分解能による詳細な解析
12ビットA-Dコンバーターに高度なDSPを使用することにより、最高16ビットの高分解能を実現。大きなレコード長の波形であっても、信号の細部まで見逃さない。
組み込みシリアルバス解析
シリアルバスの自動デコード機能を使用することで、作業時間が短縮され、手動デコードによるエラーを防ぐことができる。トリガー/サーチ機能により、イベントを特定することで、システムレベルのトラブルシューティングが行える。
I2C/SPI、USB 2.0、I3C、Ethernet、RS-232/422/485/UART
ラインアップ
型名 | アナログチャンネル数 | アナログ帯域 | |
---|---|---|---|
MSO54 | 5-BW-350 | 4ch | 350MHz |
5-BW-500 | 500MHz | ||
5-BW-1000 | 1000MHz | ||
5-BW-2000 | 2000MHz | ||
MSO56 | 5-BW-350 | 6ch | 350MHz |
5-BW-500 | 500MHz | ||
5-BW-1000 | 1000MHz | ||
5-BW-2000 | 2000MHz | ||
MSO58 | 5-BW-350 | 8ch | 350MHz |
5-BW-500 | 500MHz | ||
5-BW-1000 | 1000MHz | ||
5-BW-2000 | 2000MHz |
標準付属品
- 入力チャンネル1つにつき受動プローブ1本を付属。TPP0500B型(500MHz)(帯域350MHz/500MHzの機種)TPP1000型(1GHz)(帯域1GHz/2GHzの機種)
- 保証:付属プローブ(1年)、機器(3年)
- アクセサリー:ポーチ、マウス、電源ケーブル、前面カバー
- 安全と基本操作に関するインストレーションマニュアル(印刷版)
- 詳細な内蔵オンラインヘルプ
- 英文校正証明書
6シリーズB MSO〜最新の上位モデル
6シリーズ MSOは2020年9月にBシリーズになった。
6シリーズB MSOの新機能は
- さらに多チャンネル:4、6、8チャンネル
- さらに広帯域:1G〜8GHz。新たに10GHzが追加
- さらに低ノイズ:全ての垂直軸レンジで業界トップクラスのノイズ性能(フルスケールに対する%)
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