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ブーストコンバーター内蔵の車載LEDドライバ:マキシム MAX25512
Maxim Integrated Productsは、ブーストコンバーター内蔵の車載用LEDバックライトドライバ「MAX25512」を発表した。1チップで3Vの入力電圧、91%の高効率を誇り、コールドクランク状態でも車内ディスプレイを最大の明るさで維持する。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2021年7月、ブーストコンバーター用FETを内蔵した4チャンネル、低電圧の車載用LEDバックライトドライバ「MAX25512」を発表した。
4つの120mAチャンネルで高効率を達成
2.2MHz動作時の入力電圧が3Vと低く、搭載する4つの120mAチャンネルにより91%と高効率だ。これにより、コールドクランク状態やスタート、ストップ時でも車内ディスプレイを最大の明るさに保つことができる。
I2Cインタフェースを介して、各電流シンクでのGND短絡をマイクロコントローラーへ警告する診断機能を備える。また、個別チャンネルのパルス幅変調(PWM)設定機能により、ディスプレイの安全性と品質を高める。
ブーストコンバーターや電流検出抵抗を搭載し、EMI(電磁干渉)を低減して調光比を高めるハイブリッド調光機能を備える。高集積で外部MOSFETが不要なことから、基盤の面積を30%縮小し、コストを抑えられる。
パッケージは4×4×0.75mmの24ピンQFN。同社および正規代理店から既に購入可能で、評価キット「MAX25512EVKIT#」も提供中だ。
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