LCDバイアスを統合したLEDドライバIC:マキシム MAX20069
Maxim Integrated Productsは、4つの150mA LEDバックライトドライバと4出力の薄膜トランジスタ液晶ディスプレイバイアスをシングルチップに統合したソリューション「MAX20069」を発表した。
実装面積を競合製品パーツの最大3分の1まで削減
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2018年8月、自動車用大型ディスプレイを最小実装面積で実現するソリューション「MAX20069」を発表した。1000個購入時の単価は4.40米ドル、評価キット「MAX20069EVKIT」は45米ドルで提供。車載セントラルインフォメーションディスプレイや、車載ナビゲーションシステムなどの用途を見込む。
MAX20069は、4つの150mA LEDバックライトドライバと4出力の薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT-LCD)バイアスをシングルチップに統合。これにより、実装面積を競合製品パーツより最大で3分の1まで削減できる。
競合ソリューションに比べ、マイクロコントローラー(MCU)によるレジスタのビット使用量を25%と減らしたため、ディスプレイ設計への高性能、高コストなMCUの採用を不要とした。抵抗やI2Cで設定可能なシーケンスによって、1つのボードで複数の種類のパネルに対応可能。I2Cインタフェースにより、MCUが問題を特定し、状況への順応や運転手に故障を通知するための情報を出力する。
また、低温ポリシリコンパネルに必要な、正のアナログ電源電圧と負のアナログ電源電圧を提供することで、従来製品より大画面と高解像度の提供を可能にした。
さらに、200Hzのパルス幅変調によって1万分の1の調光率を実現し、周囲の明るさの条件が変化する間もパネルの視認性を維持する。2.2MHzのスイッチング周波数、スペクトラム拡散、位相シフト機能によって、EMIを低減している。
−40〜105℃の周囲温度範囲で動作し、6×6mmのTQFNパッケージで提供される。
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