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MIL規格対応PXI/PXIeマルチプレクサモジュール:ピカリング 40/42-739
ピカリング インターフェースは、MIL-STD-1553規格のテストに対応したPXI/PXIeマルチプレクサモジュール「40/42-739」を発表した。航空宇宙および軍用ATEシステム、ビデオ信号向けの75Ωスイッチングアプリケーションに適する。
ピカリング インターフェースは2021年8月、MIL-STD-1553規格に準拠したマルチプレクサモジュール「40/42-739」を発表した。MIL-STD-1553テスト用に最適化した設計で、航空宇宙および軍用ATEシステムのほか、ビデオ信号向けの75Ωスイッチングアプリケーションにも適する。
差動帯域幅は450MHz
40/42-739の差動帯域幅は450MHzで、シングルまたはデュアル4:1、8:1、16:1差動構成で提供する。通信グレードの電気機械式リレーを搭載し、最小初期シグナルパス抵抗は450mΩ未満となる。また、39Ωシングルエンド特性インピーダンスと、78Ω差動インピーダンスを備えたインピーダンス制御差動ペアが特徴だ。
PXIまたはPXIeに対応し、テストシステムは多数のデバイスから1つのターゲットデバイスを選択できるため、シリアル通信インタフェースを使用するマルチデバイスのテストに適する。双方向設計により、デマルチプレクサとしても使用できる。コンパクトな単一スロットフットプリントにより、柔軟なシャシーの選択とスロット数の低減にも貢献する。
また、「eBIRST診断ツール」を使うことで、メンテナンスと故障の発見が容易になる。現場で修理してシステムのダウンタイムを最小限にできるよう、リレーの予備も用意する。
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