二酸化炭素濃度計測用サーモパイル型ガス検出器:ルネサス RTD120、RTD60シリーズ
ルネサス エレクトロニクスは、二酸化炭素濃度計測向けのサーモパイル型ガス検出器「RTD120」「RTD60」シリーズを発表した。シングルもしくはデュアルチャンネルを集積し、高いS/N比と18〜25ミリ秒の高速応答時間を備える。
ルネサス エレクトロニクスは2021年9月、CO2濃度計測向けのサーモパイル型ガス検出器「RTD120」「RTD60」シリーズを発表した。既に、量産を開始している。
サーモパイル型ガス検出器は、空調制御や空気質モニタリング、人工呼吸器などの医療機器に使用するNDIR(非分散型赤外線吸収)方式のCO2センサーに用いられる。
18〜25ミリ秒の高速応答時間
両シリーズは、TO-5メタルパッケージを採用し、シングルもしくはデュアルチャンネルを集積する。S/N比に優れるほか、応答時間は18〜25ミリ秒となっている。動作温度範囲は−50〜+125℃(RTD60シリーズのデュアルチャンネルは100℃まで)だ。
RTD120シリーズは、センサー素子の表面積が1.2×1.2mmで、シングルチャンネルの「RH5Z1210D」とデュアルチャンネルの「RH5Z1222D」がある。RTD60シリーズはセンサー素子の表面積が0.61×0.61mmで、シングルチャンネルの「RH5Z0610D」とデュアルチャンネルの「RH5Z0622D」を用意している。
両シリーズは、同社の室内空気質センサープラットフォームや、温湿度センサーと組み合わせて使用できる。同社のマイクロコントローラーと統合することで、産業機器、医療機器向けのセンシングソソリューションも構築可能だ。さらに同社は、両シリーズとアナログやパワーデバイス、Dialog SemiconductorのBluetooth Low Energy製品を組み合わせることで、周囲のCO2濃度を検出する「サーモパイルCO2検出ソリューション」を公開している。
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