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スターターキットの活用方法Q&Aで学ぶマイコン講座(69)(1/4 ページ)

マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。 今回は、初心者の方からよく質問される「スターターキットの活用方法」についてです。

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過去の質問一覧はこちら

 素朴な疑問から技術トラブルなどマイコンユーザーのあらゆる悩みに対し、マイコンメーカーのエンジニアが回答していく連載「Q&Aで学ぶマイコン講座」。

 今回は、初心者から多く寄せられる質問です。

  スターターキットや評価用ボードなど、ユーザーがハードウェアを準備しなくても簡単にマイコンを使うことができるさまざまなボードが提供されていますが、その使い分けに悩んでいます。何を基準にボードを選択すれば良いのでしょうか?

 マイコンメーカーが提供しているボードには、大きく分けて「スターターキット」と「評価用ボード」があります。

 「スターターキット」は、初めての方でも簡単にマイコンを使い始められるように機能を簡素化し、必要最低限の機能のみ実装したボードです。そのため、安価なものが多いだけでなく、初級者から上級者まで、初めて使うマイコンの動作確認にも便利なボードです。

 「評価用ボード」には、マイコンに内蔵されているほとんどの周辺機能を使えるように、外部回路が豊富に実装されています。マイコンを使いこんだ上級者向けのボードです。さまざまな部品が実装されていて、実際のアプリケーション設計のリファレンス設計としても使えます。高機能である一方、スターターキットと比べて高価なものが多いです。

 STマイクロエレクトロニクスの汎用32ビットマイコン「STM32ファミリー」を例に挙げて、具体的な「スターターキット」と「評価用ボード」を紹介します。

STM32ファミリーの「スターターキット」には、STM32 Nucleoボード*1)とSTM32 Discovery開発ボード*2)の2種類が用意されています。また、「評価用ボード」として、STM32評価ボード(EVALボード)*3が提供されています(図1)


図1:STM32 Nucleoボード/Discovery開発ボード/EVALボード [クリックで拡大]

*1)https://www.stmcu.jp/design/hwdevelop/nucleo/
*2)https://www.stmcu.jp/design/hwdevelop/discovery/
*3)https://www.stmcu.jp/design/hwdevelop/eval/

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