製品の不正開封を防止するNFCセンシングタグ:NXP NTAG 22x DNAファミリー
NXPセミコンダクターズは、セキュリティ認証済みNFCセンシングソリューション「NTAG 22x DNA」ファミリーを発表した。バッテリー不要で、偽造や製品の不正開封の検出、品質維持、センシングデータの収集が可能だ。
NXPセミコンダクターズは2022年2月、セキュリティ認証済みNFCセンシングソリューション「NTAG 22x DNA」ファミリーを発表した。改ざん状態検出メカニズムを備え、バッテリーも不要なことから、偽造や製品の不正開封の検出をはじめ、ヘルスケア、小売り、産業製品の品質維持、センシングデータの長期収集に役立つ。
コモンクライテリア「EAL3+」の認証取得
NTAG 22x DNAファミリーは、NFCフォーラムType 2タグとコモンクライテリア「EAL3+」の認証を取得している。AES-128暗号化によるSecure Unique NFC(SUN)メッセージ認証を利用し、タップごとに認証データの作成が可能だ。ユニークIDは7バイト。ユーザーメモリは144バイトまたは208バイトで、32ビットパスワードまたはAES128キーによる相互認証で保護されている。
また、伝導性または容量性の2種類の改ざん検出機能を備える。製品やパッケージのラベル、製品タグに統合することで、ICメモリ内に製品の開封状態を保存、保護し、不正行為者による復元や取り消しは不可能だ。
バッテリー不要の受動センシングデバイスとしても利用可能で、水分や液面、圧力など環境変化を検出できる。スマートばんそうこうやスマート投薬デバイス、日用品の補充を促すデバイスなど、IoT(モノのインターネット)デバイス向けの新しい用途を提案している。
内部同調キャパシタンスは50pFで、切断またはバンプウェハフォーマット(120μm、75μm)で提供する。
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