ニュース
3〜5セルリチウムイオン電池向けの保護IC:日清紡マイクロデバイス R5651シリーズ
日清紡マイクロデバイスは、3〜5セルリチウムイオン電池向けの保護IC「R5651」シリーズを発表した。電動工具、クリーナー、電動アシスト自転車、E-Bike、ドローン、蓄電池用のリチウムイオン電池に適する。
日清紡マイクロデバイスは2022年2月、3〜5セルリチウムイオン電池向けの保護IC「R5651」シリーズを発表した。7.8×6.4×0.9mmのリード付きTSSOP-24パッケージで提供し、電動工具、クリーナー、電動アシスト自転車、E-Bike、ドローン、蓄電池用のリチウムイオン電池に適する。既にサンプル受注に応じており、1000個購入時の参考価格は550円(税込)。月産規模は100万個体制となる。
過充電、過放電検出機能を搭載
過充電(OVP)検出電圧範囲は3.6〜4.5Vで、検出精度は±25mV。過放電(UVP)検出電圧範囲は2.0〜3.2Vで、検出精度は±50mV。低抵抗のセンス抵抗を使用し、大電流時の発熱を抑えている。放電過電流および充電過電流の検出電圧精度は±3mVだ。絶対最大定格は30Vで、消費電流は13μA、温度保護機能も備える。
セルモニター端子には高耐圧素子を採用し、順番を気にせずバッテリーセルと基板を接続できる。カスケード機能を備え、2個以上接続すれば6セル以上の電池パックにも対応できる。基板の熱設計を簡略化し、外付け部品個数も削減する。充電経路と放電経路を分離しているので、電池パックの低インピーダンス化も可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2段階のバッテリー保護機能装備の残量ゲージIC
Maxim Integrated Productsは、2段階のリチウムイオンバッテリー保護機能を備えた、1セル残量ゲージIC「MAX17301」「MAX17311」を発表した。深刻な障害状態時には、第2の保護ICを優先させるか、ヒューズを飛ばして障害発生を防止する。 - 消費電流0.25μAのリチウムイオン電池保護IC
エスアイアイ・セミコンダクタは、電圧検出回路と遅延回路を内蔵した、リチウムイオン電池セカンドプロテクトIC「S-8224A/B」シリーズを発売した。従来製品の10分の1となる0.25μAの低消費電流を達成している。 - 2.0〜4.7Vまでの低電圧充電が可能な充電制御IC
ロームは、2.0〜4.7Vまでの低電圧充電に対応した充電制御IC「BD71631QWZ」を発表した。充電特性は外付け抵抗器の変更で設定可能で、二次電池を搭載するウェアラブル機器や、小型で薄型のIoT機器に適する。 - 16セル対応のバッテリーフロントエンドIC
ルネサス エレクトロニクスは、産業用モビリティ向け16セル対応バッテリーフロントエンドIC「ISL94216」を発売した。同社のICを組み合わせたインバーター制御向け「48Vモビリティソリューション」の提供も開始した。 - 低静止電流の小型LDOリニア電圧レギュレーター
日本テキサス・インスツルメンツは、低静止電流の小型LDOリニア電圧レギュレーター「TPS7A02」を発表した。電力要件の厳しい産業用およびパーソナルエレクトロニクスにおいて、バッテリー寿命を倍増する。 - 14セル対応のリチウムイオンバッテリーIC
ルネサス エレクトロニクスは、第4世代のリチウムイオンバッテリーマネジメントIC「ISL78714」を発売した。14セルに対応し、高精度なセル電圧監視と広範囲なシステム診断により、ハイブリッド車などの電池寿命と航続距離を最大化する。