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光スペクトラムアナライザーの構造と基本仕様光スペクトラムアナライザーの基礎知識(2)(1/9 ページ)

光ファイバー通信分野の開発では必須の測定器となっている光スペクトラムアナライザーについて解説する連載2回目。今回は、光スペクトラムアナライザーの「構造」や「基本仕様」「使うために知らなければならないこと」そして「設置の注意点」について説明する。

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 本記事は、計測器専門の情報サイト「TechEyesOnline」から転載しています。

光スペクトラムアナライザーの構造

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 光スペクトラムアナライザーは回折格子を使って分光を行う精密機械である。分光された光は、フォトダイオードによって電流信号に変換されたのちにI-V変換回路によって電圧信号となり、A-D変換器を使ってデジタル情報にする。下図は高精度に光スペクトルを測ることができるモノクロメーターを搭載した、光スペクトラムアナライザーのブロック図である。


図1:光スペクトラムアナライザーのブロック図(AQ6370D、横河計測)[クリックで拡大]

 光スペクトラムアナライザーは、波長の自己校正をするための光源を持てるようになっている。この校正用光源は広帯域なSLD(Super Luminescent Diode)光源とアセチレン吸収セルで構成されており、外乱の影響を受けにくい分子の吸収線が絶対波長として取得できることを利用している。内蔵されている校正用光源から得た光を使って、光スペクトラムアナライザーの波長精度が維持されているかを確認できる。


図2:1510n〜1545nmにおけるアセチレンの透過率[クリックで拡大] 出所:SRM 2517a - High Resolution Wavelength Calibration Reference for 1510 to 1540 nm Acetylene 12C2H2(NISTHP)

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