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光スペクトラムアナライザーの構造と基本仕様光スペクトラムアナライザーの基礎知識(2)(8/9 ページ)

光ファイバー通信分野の開発では必須の測定器となっている光スペクトラムアナライザーについて解説する連載2回目。今回は、光スペクトラムアナライザーの「構造」や「基本仕様」「使うために知らなければならないこと」そして「設置の注意点」について説明する。

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光スペクトラムアナライザーの設置の注意点

 光スペクトラムアナライザーは精密機械であるため、丁寧な取り扱いが必要となる。

平たんな場所に設置する

光スペクトラムアナライザーは精密機械であるため、平たんな場所に水平に設置して利用する。傾いた場所への設置や垂直の設置はしないようにする。

温度環境と温度変化

 光スペクトラムアナライザーを利用する場合は、十分な放熱が得られるように取扱説明書で規定されている空間を確保する。

 また、光スペクトラムアナライザーの内部には金属で作られた分光器が組み込まれている。精密な測定をする場合は仕様で示されている温度範囲で測定を行う。急激な温度変化は分光器内部に結露を生じさせる可能性があるため、温度変化が生じないようにする。

機械振動や移動時の衝撃

 光スペクトラムアナライザーは精密機械であるため、振動や衝撃を受けると破損や精度維持に問題を生じる可能性がある。光スペクトラムアナライザーをトラック輸送する際は振動や衝撃が伝わりにくい梱包とする。

人手による運搬

 モノクロメーターの光スペクトラムアナライザーは機械構造を多く持つため、電子測定器に比べて重くなっている。このため、人手による運搬をする場合は、安全確保のため2人で運ぶのが望ましい。

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