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パワーセービング機能搭載のバッテリー保護ICエイブリック S-82B4/B5、S-82C4/C5

エイブリックは、4セルおよび5セル直列用バッテリー保護IC「S-82B4/B5」「S-82C4/C5」シリーズを発売した。パワーセービング機能が機器保管時の暗電流を抑制するほか、外付け部品点数の削減と小型パッケージにより基板の小型化に貢献する。

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 エイブリックは2022年7月、4セルおよび5セル直列用バッテリー保護IC「S-82B4/B5」「S-82C4/C5」シリーズを発売した。電動工具やロボット掃除機、コードレス掃除機、ドローンなどのリチウムイオン二次電池パックやリチウムポリマー二次電池パックなどの用途に適する。


バッテリー保護IC「S-82B4/B5」「S-82C4/C5」シリーズの特長 出所:エイブリック

 両シリーズは、外部からPSI端子に信号を入力するとパワーセービング機能が動作し、最大0.1μAの低消費電流モードに切り替わる。バッテリーパック出荷前に同モードに切り替えることで、搭載機器の保管時における暗電流を抑制する。

 動作時の消費電流は、S-82B4/B5シリーズが4μA(代表値)、8μA(最大値)で、S-82C4/C5シリーズが5μA(代表値)、10μA(最大値)。最大定格は28V、動作温度範囲は−40〜+85℃となる。

計4つの温度をモニタリング可能

 S-82C4/C5シリーズは、過充電や過放電、過電流保護といった一般的な機能に加え、温度保護機能を搭載する。1つのNTCサーミスターをTH端子に接続することで、充電時および放電時にそれぞれ高温と低温の2種、計4つの温度をモニタリング可能だ。温度検出回路が間欠動作するため、10kΩのNTCサーミスターを用いた場合でも温度監視の消費電力を低減できる。

 両シリーズとも、パッケージは6.4×5.1×1.1mmの16ピンTSSOPを採用した。また、同社従来品と比較して、外付け部品点数を25〜40%削減している。

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