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直流/交流の電流測定、周波数測定と仕様の見方初めて使うデジタルマルチメーター(3)(4/9 ページ)

デジタルマルチメーターの基礎的な使い方について解説する本連載。今回は直流/交流の電流測定および周波数測定と仕様の見方について説明する。

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デジタルマルチメーターの交流電流測定の仕様表現

 交流電流の仕様は、電流レンジと電流周波数によって規定されている。複数の周波数成分を持つひずんだ波形を測定した場合の測定確度を規定するには、波形の周波数分析が必要となる。

表3:34461Aでの交流電流測定の仕様表現
レンジ 負荷電圧 周波数 24時間
TCAL±1℃
90日間
TCAL±5℃
1年間
TCAL±5℃
2年間
TCAL±5℃
温度係数/℃
100μA <0.011V 3〜5kHz 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.015+0.006
5k〜10kHz(代表値) 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.030+0.006
1mA <0.11V 3〜5kHz 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.015+0.006
5k〜10kHz(代表値) 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.030+0.006
10mA <0.05V 3〜5kHz 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.015+0.006
5k〜10kHz(代表値) 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.030+0.006
100mA <0.5V 3〜5kHz 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.015+0.006
5k〜10kHz(代表値) 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.030+0.006
1A <0.7V 3〜5kHz 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.015+0.006
5k〜10kHz(代表値) 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.10+0.04 0.030+0.006
3A <2.0V 3〜5kHz 0.23+0.04 0.23+0.04 0.23+0.04 0.23+0.04 0.015+0.006
5k〜10kHz(代表値) 0.23+0.04 0.23+0.04 0.23+0.04 0.23+0.04 0.030+0.006
10A <0.5V 3〜5kHz 0.15+0.04 0.15+0.04 0.15+0.04 0.15+0.04 0.015+0.006
5k〜10kHz(代表値) 0.15+0.04 0.15+0.04 0.15+0.04 0.15+0.04 0.030+0.006
注1)確度仕様の表現は±(読み値の%+レンジの%)となっている。
注2)仕様は、K=2のISO/IEC 17025(JIS Q17025)に準拠している。
注3)温度係数はTCAL±5℃から外れる場合、1℃外れるごとにこの値が追加される。
注4)負荷電圧は入力のシャント抵抗の値がレンジによって異なるために生じる。

交流電流を測定するためのデジタルマルチメーターの操作

 34461Aにおいて交流電流を測定するための設定項目は、下図のように構成されている。


図10:34461Aでの交流電流測定設定項目の構成[クリックで拡大]

 直流電流の測定であった積分時間の設定はないが、ACフィルターの設定がある。

 今回の記事では、よく使われる3Aレンジ以下の交流電流測定での34461Aの操作手順を説明する。

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