連載
直流/交流の電流測定、周波数測定と仕様の見方:初めて使うデジタルマルチメーター(3)(9/9 ページ)
デジタルマルチメーターの基礎的な使い方について解説する本連載。今回は直流/交流の電流測定および周波数測定と仕様の見方について説明する。
【ミニ解説】ユニバーサルカウンターとの違い
さまざまな時間に関する測定を行える、ユニバーサルカウンターという測定器がある。この測定器との違いを示す。
ユニバーサルカウンターは、時間や周波数に関するさまざまな測定ができる高周波測定器である。一方デジタルマルチメーターの周波数/周期測定は低周波測定器の一部の付加機能であるため、高い周波数の測定は対象にしていない。
高周波測定器では、10MHzタイムベース基準を複数の高周波測定器の時間基準として共有できるように作られている。高周波測定器のユニバーサルカウンター53220Aでは、外部のタイムベース基準を使っての時間測定はできる。しかし、デジタルマルチメーター34461Aは、高周波測定器でないので外部のタイムベース基準を使っての測定はできない。
ユニバーサルカウンターが持つ機能とデジタルマルチメーターの周波数/周期測定機能の違いは、下表の通りである。
1つの入力端子を使う測定 | 2つの入力端子を使う測定 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
周波数 | 周期 | パルス幅時間 | 立ち上り/ 立ち下り時間 |
デューティ比 | 周波数比 | 位相 | 時間差 | |
ユニバーサル カウンター |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
デジタル マルチメーター |
〇 | 〇 | × | × | × | × | × | × |
転載元「TechEyesOnline」紹介
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