ニュース
最大75V入力の同期整流式降圧レギュレーター:STマイクロ L3751
STマイクロエレクトロニクスは、3.5×4.5mmと小型の同期整流式降圧レギュレーター「L3751」を発表した。産業機器やバッテリー駆動の軽電気自動車、24Vまたは48Vバスの通信機器やネットワーク機器に適する。
STマイクロエレクトロニクスは2022年10月、3.5×4.5mmと小型の同期整流式降圧レギュレーター「L3751」を発表した。産業機器やバッテリー駆動の軽電気自動車、24Vまたは48Vバスを利用する通信機器、ネットワーク機器に適する。既に量産中で、ウェッタブルフランクのQFN20パッケージで提供する。1000個購入時の単価は約1.36米ドル。
入力電圧範囲6〜75V、最小オン時間は40ナノ秒
入力電圧範囲は6〜75V。スイッチング周波数は100kHz〜1MHzの間で調整可能で、最適な外付けMOSFETや受動部品を選定することで、必要な回路サイズや性能、コストを達成できる。
最小オン時間は40ナノ秒で、高い降圧比を得られる。低電圧機器に直接電源を供給できるため、中間の電圧変換回路が不要だ。7.5Vのゲートドライバも搭載し、回路設計の簡略化と部品コストの削減を可能にする。
また、パルススキッピング機能を搭載し、軽負荷時にはダイオードエミュレーション動作することで、効率が上がり、リップルを最小化できる。
100V耐圧で、過酷な電気環境下でも動作する。過熱保護、入力減電圧ロックアウト、ヒカップモードによる定電流保護、プログラム可能な電流検出機能など、保護機能を豊富に備える。動作ジャンクション温度は−40〜+150℃。外部イネーブルピンやオープンコレクタのパワーグッドインジケーターも搭載した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- マイコンの周辺部品の選び方(発振子編)
マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、初心者の方からよく質問される「マイコンの周辺部品の選び方(発振子編)」についてです。 - 高電圧起動回路を内蔵したPFC昇圧コンバーター
STマイクロエレクトロニクスは、高電圧スタートアップ回路を内蔵したPFCブーストコンバーター「L4985A/B」「L4986A/B」を発表した。THDを最小化する独自の乗算エミュレーターや専用回路を搭載する。 - 発振子よりも、マイコンが高い周波数で動作できるのはなぜ?
マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、上級者の方からよく質問される「発振子よりも、マイコンが高い周波数で動作できるのはなぜ?」についてです。