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温度測定と仕様の見方、導通/ダイオード試験と容量測定:初めて使うデジタルマルチメーター(4)(5/7 ページ)
デジタルマルチメーターの基礎的な使い方について解説する本連載。今回は温度測定と仕様の見方および導通/ダイオード試験と容量測定について説明する。
導通/ダイオード試験をするための結線
電気工事の現場で使われる多くのハンドヘル型デジタルマルチメーターでは、敷設された配線の確認をする際に導通試験の機能が使われる。この機能と同じものをベンチトップ型の34461Aに搭載したものである。結線は抵抗測定と同じである。
ダイオード試験も、多くのハンドヘルド型デジタルマルチメーターに搭載されている機能で、ダイオードの極性を確認するために使われている。
34461Aでの導通試験の操作手順
34461Aのパネルにある「Cont」キーを押して導通試験の設定画面を表示させる。
ブザー音の有無を設定する「Beeper」のon/offのいずれかとする。
Beeperがonの状態のときは、接続された測定対象の抵抗値によって34461Aは下表のように動作する。
測定された抵抗値 | 34461Aの導通試験での動作 |
---|---|
≦10Ω | 測定された抵抗を表示し、ビープ音を鳴らす(ビープ音が有効になっている場合) |
10Ω〜1.2kΩ | ビープ音を鳴らさずに測定された抵抗を表示する |
>1.2kΩ | ビープ音なしで「OPEN」が表示される |
34461Aでのダイオード試験の操作手順
34461Aのパネルにある「SHIFT」キーを押してから、青字で書かれた「ダイオード記号」キー(「Cont」キーと同じ)を押してダイオード試験の設定画面を表示させる。
Beeperがonの状態のときは、接続されたダイオード両端の電圧値によって34461Aは下表のように動作する。
測定された電圧値 | 34461Aの導通試験での動作 |
---|---|
0〜5V | フロントパネルに電圧が表示され、信号が0.3〜0.8Vのしきい値に遷移すると、測定器のビープ音が鳴る(ビープ音が有効になっている場合) |
>5V | フロントパネルに「OPEN」が表示され、SCPIで9.9E37が返される。 |
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