検索
ニュース

温度測定と仕様の見方、導通/ダイオード試験と容量測定初めて使うデジタルマルチメーター(4)(7/7 ページ)

デジタルマルチメーターの基礎的な使い方について解説する本連載。今回は温度測定と仕様の見方および導通/ダイオード試験と容量測定について説明する。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

34461Aでの容量測定での操作手順

 34461Aのパネルにある「SHIFT」キーを押してから、青字で書かれた「コンデンサー記号」キー(「Freq」キーと同じ)を押して容量測定の設定画面を表示させる。


図15:34461Aでの容量を測定するための初期画面

 この画面を左下にある「Range」キーを押してレンジを設定する。通常は「Auto」の設定でよい。


図16:34461Aでの容量レンジを設定するための画面

【ミニ解説】正確にコンデンサーの容量を測定するときはLCRメーターを使う

 デジタルマルチメーターでのコンデンサーの容量測定は簡易的である。正確にコンデンサーの容量を測定するには、LCRメーターを使う必要がある。LCRメーターは、下図に示すように交流信号を測定対象に印加して、測定対象に流れる電流と端子間の電圧をベクトル電圧計で測定する仕組みになっている。


図17:LCRメーターの測定原理を示す構造図[クリックで拡大]

 LCRメーターで得られる結果は、測定対象の等価回路モデルの各パラメーターである。コンデンサーでは、下図に示すような3素子直列モデルが使われることが多い。従って、劣化して等価直列抵抗(ESR)が大きくなった電解コンデンサーでも正確に測定が可能となる。


図18:LCRメーターで得られる3素子直列等価回路のパラメーター[クリックで拡大]


転載元「TechEyesOnline」紹介

TechEyesOnline

 TechEyesOnlineは、測定器を中心にした製品情報や技術情報を提供する計測器専門の情報サイト。測定器の基礎・原理、測定セミナーから、市場動向・展示会・インタビュー記事までオリジナルコンテンツを豊富に掲載しています。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る