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デジタルマルチメーターをシステムで使う:初めて使うデジタルマルチメーター(5)(6/6 ページ)
デジタルマルチメーターの基礎的な使い方について解説する本連載。最終回の今回は、測定システムにデジタルマルチメーターを組み込む場合に知っておかなければならない事項や周辺アクセサリーについて説明する。
34401Aから34461Aへの置き換え
1992年に発売された6.5桁ベンチトップ型デジタルマルチメーター34401Aは、2013年に発売された34461Aに引き継がれるまで長年に渡って販売されてきたため、現在でも多くの利用者がいる。
ここでは新旧2機種のデジタルマルチメーターの主な違いを示す。新たに34461Aを導入する際は、使用の違いを理解する必要がある。またキーサイト・テクノロジーでは新旧2機種の違いを説明する「互換性と相違点:34461Aと34401A6 1/2桁デジタル・マルチメータ」というアプリケーションノートを用意している。
開発や生産の現場などでは、旧製品の34401Aと現在の製品の34461Aが混在して使われることがある。最近のPCにはUSBやLANは標準装備されているため、自動計測を行う場合はUSBが使われることが多い。旧製品の34401AをUSB環境で使う際には、下図のようなUSB/GPIBインタフェースを用いるとGBIBインタフェースしかない測定器でもUSB環境下で利用できる。
転載元「TechEyesOnline」紹介
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