高圧3相ブラシレスモータードライバー：サンケン電気 SIM2-151A

サンケン電気は、高圧3相ブラシレスモータードライバー「SIM2-151A」の量産を開始した。出力素子やプリドライバー、制限抵抗付きブートストラップダイオードを搭載。DCB構造の採用により、同社従来品と比較して40％以上小型化している。

[EDN Japan]

　サンケン電気は2023年1月、高圧3相ブラシレスモータードライバー「SIM2」シリーズの新製品として、「SIM2-151A」の量産を開始したと発表した。

左＝高圧3相ブラシレスモータードライバー「SIM2-151A」（表面）／左＝同じく（裏面） 出所：サンケン電気

　同製品は、出力素子やプリドライバー、制限抵抗付きブートストラップダイオードを搭載する。放熱性に優れるDCB（Direct Copper Bonding）構造と14.6×35.7mmのDIP40パッケージを採用したことで、同社従来品と比較して40％以上小型化している。

絶縁距離を確保

　高圧端子間（COM-VB3）の空間距離を最短で2.788mm、沿面距離を最短で4.334mm確保していて、絶縁対策としての端子間へのシリコン塗布や凸型形状の放熱フィンが不要となった。また、過電流保護回路の改善により、トリップ電圧のばらつきを同社従来品比で3％削減。温度モニターの回路も改善して、VT電圧のばらつきを同1％削減した。

　定格電圧は600Vで、定格電流は15A。電源電圧低下保護機能や過電流保護機能、サーマルシャットダウンなどの保護機能を備える。鉛フリーでRoHSに対応したほか、UL認定も取得した。冷蔵庫やエアコンといった白物家電のコンプレッサー駆動に適する。