出力電流1AのLDOボルテージレギュレーター、日清紡:NR1641シリーズ
日清紡マイクロデバイスは、民生機器および産業機器向けのLDOボルテージレギュレーター「NR1641」シリーズの販売を開始した。出力電流が1Aで、低消費電流と高速モードを自動で切り替えられる。
日清紡マイクロデバイスは2023年4月、民生機器および産業機器向けのLDOボルテージレギュレーター「NR1641」シリーズの販売を開始した。同月よりサンプル受注を開始しており、1000個購入時の参考価格は132円(税込)となっている。
同製品は、低消費電流と高速モードを自動で切り替えられる。MODE端子=Hを介して、高速モードに固定することも可能だ。出力雑音が3.7μVrmsと低く、リップル除去率は80dB(f=10kHz)となった。
出力電流は1A、入力電圧は1.7〜5.5V(最大定格6.5V)、出力電圧範囲は1〜5V(0.1V単位)、動作温度範囲は−40〜+85℃。自己消費電流は低消費電流モード時が17μA、高速モード時が1.5mAとなる。
ソフトスタート機能を搭載
起動時の傾斜を制御するソフトスタート機能も備えていて、異なる2種類の傾斜から出力電圧の立ち上がりを選択可能。突入電流を抑制するほか、後段デバイスの電源入力に制約がある際の制御を容易化する。
パッケージは、1.6×1.6×0.4mmのDFN1616-6-GYを採用。また、2.9×3.0×0.9mmのHSON-6-GUや1.3×0.88×0.36mmのWLCSP-6-P12の開発も進めている。前者は2024年の販売開始を予定していて、後者の発売時期は未定となっている。
月産規模は100万個。画像処理LSIや高性能センサーといった大電流駆動が必要なシステムや、VCO (Voltage Controlled Oscillator)を用いたRFデバイスなどのバッテリー駆動で省電力が必要なシステムに適する。
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