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電池寿命を最大40%延長、小型低消費電力のイメージセンサー:オンセミ Hyperlux LP
オンセミは、スマートホームやオフィス向けのイメージセンサーファミリー「Hyperlux LP」を発表した。低消費電力モードでの動作に対応し、5〜20Mピクセルの3種をラインアップにそろえた。
オンセミは2023年10月、スマートホームやオフィス向けのイメージセンサーファミリー「Hyperlux LP」を発表した。同年10〜12月の販売開始を予定している。
低消費電力モードでのセンサー動作が可能で、フルパフォーマンスモードの数分の1の電力で動作する。センサーが動きを検出した際は、写真を撮るよりも短時間でハイパフォーマンス状態に移行する。
消費電力を抑えたことで、画質に影響する熱ノイズが低減し、ヒートシンクが不要となった。内部テストの結果、バッテリー寿命を最大で40%延長できた。
また、2つ以上のROI(関心領域)を識別可能。NIR(近赤外線)性能にも優れていて、少ない補助照明でも高精細な画像を撮影できる。
異なる画素数の3種を提供
5Mピクセルの「AR0544」、8Mピクセルの「AR0830」、20Mピクセルの「AR2020」をラインアップにそろえた。ピクセルサイズは、いずれも1.4×1.4μmとなっている。
サイズは、AR0544が4.7×3.7mm、AR0830が6.4×3.9mm、AR2020が13×10.5mm。スタックドアーキテクチャ設計を用いたことで小型化している。
スマートドアベルやビデオ会議、セキュリティカメラ、AR(拡張現実)およびVR(仮想現実)ヘッドセット、マシンビジョンといった用途に適する。
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