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高速回転モーター向け、デュアルコイルセンサー技術採用IPS:ルネサス インダクティブポジションセンサー
ルネサス エレクトロニクスは、回転速度が速いモーター用途向けに、IPSの新製品を発表した。新たに開発したデュアルコイルセンサー技術を採用し、2つの受信コイルに由来する信号を1つのICで扱える。
ルネサス エレクトロニクスは2023年10月、IPS(インダクティブポジションセンサー)の新製品を発表した。数量限定でサンプルを出荷中で、2024年第2四半期に一般販売を開始する。産業機器やロボット、医療機器などで用いる回転速度が速いモーターでの用途に適する。
IPSは、位置検出の精度が高く、振動やノイズの影響が少ない。磁石を使用しないため、周辺磁場に対して高い耐性を備える。また、プリント基板にコイルパターンをレイアウトしたものをセンシング素子として用いるため、設計の柔軟性が高く、薄型かつ軽量な設計が可能となる。
デュアルコイルセンサー技術を採用
新たに開発したデュアルコイルセンサー技術を採用していて、2つの受信コイルに由来する信号を1つのICで扱える。また、自動キャリブレーション機能とリニアライズ機能をサポートしていて、モーターの運転寿命が尽きるまで、一貫した性能を保つことができる。
伝搬遅延は2マイクロ秒未満で、回転速度は600krpm(電気角)まで対応可能。解像度は最大19ビット、精度は最大14ビットとなる。−40〜+160℃の周囲温度範囲に対応する。インタフェースは、UART、ABI、I2Cに対応した。
電圧供給範囲は、3.3V±10%と5.0V±10%の2種を用意する。過電圧や短絡、逆極性に対する保護は、電源と出力ピンの双方で±18Vとなっている。
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