連載
マイコンに搭載されているDMAって何?:Q&Aで学ぶマイコン講座(86)(1/4 ページ)
マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、中級者の方からよく質問される「マイコンに搭載されているDMAって何?」についてです。
素朴な疑問から技術トラブルなどマイコンユーザーのあらゆる悩みに対し、マイコンメーカーのエンジニアが回答していく連載「Q&Aで学ぶマイコン講座」。
今回は、中級者から多く寄せられる質問です。
マイコンに搭載されているDMAって何ですか?
ダイレクトメモリアクセス(DMA)は、ペリフェラルとメモリ間、もしくはメモリとメモリ間で高速にデータ転送を行うための機構です。大量の連続したアドレス上のデータ転送を行う場合、DMAコントローラーを使用することで、CPUの負荷低減、データ転送スループット向上といったメリットが得られます。また、ペリフェラルによるDMA転送開始機能が使用可能な場合、データ転送開始レイテンシの低減も可能です。
DMAによるデータ転送の流れ
- CPUから、DMAコントローラーに転送元開始アドレス、転送先開始アドレス、転送データバイト数などを設定
- CPUもしくは各種ペリフェラルからのDMA転送開始要求をDMAコントローラーが受信することでデータ転送開始
- DMAコントローラーがデータを転送
- DMA転送完了後、DMAコントローラーが割込みコントローラーを介してCPUに転送完了を通知
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