PCIe Gen4対応、232層NAND採用のデータセンター向けNVMe SSD:マイクロン Micron 7500
マイクロン・テクノロジーは、PCIe Gen4に対応した、メインストリームデータセンター向けNVMe SSD「Micron 7500」を発表した。232層NANDフラッシュを搭載し、競合品に比べてランダム書き込みパフォーマンスを最大242%向上できる。
マイクロン・テクノロジーは2023年11月、メインストリームデータセンター向けNVMe SSD「Micron 7500」を発表した。PCIe Gen4に対応し、800G〜15.36Tバイトの容量をラインアップにそろえた。
同社の232層NANDフラッシュを搭載していて、競合品に比べてランダム書き込みパフォーマンスを最大242%向上できる。最大転送速度において、シーケンシャル読み取りは7Gバイト/秒、シーケンシャル書き込みは5.9Gバイト/秒となる。レイテンシーは1ミリ秒未満に抑えた。
OCP 2.0をサポート
Open Compute Project(OCP)SSD 2.0仕様をサポートし、OCP準拠の管理システムと容易に統合できる。エラー回復とエラー挿入機能を備え、迅速なドライブの回復と頻繁するサーバのエラーシミュレーションに対応する。
データ暗号化機能を備えた自己暗号化ドライブ(SED)を搭載し、RSAやSHA-512、ラインレートで実行してデータを安全に保持する。また、安全な暗号化環境により、物理的な分離を備えたセキュリティ処理専用ハードウェアを提供。SPDM 1.2構成証明で、デバイスのIDとファームウェアの完全性を検証する。
AI(人工知能)やコンテンツ配信、リアルタイム分析、クラウドコンピューティング、仮想化など、ストレージ集約型のデータセンターでの需要に対応する。
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