検索
連載

電子レンジの修理(2) スタートスイッチが効かない使用歴20年のレンジ編Wired, Weird(2/2 ページ)

今回は、20年ほど使ってきた電子レンジの修理の様子を報告する。故障症状から推測するに、どうやらスタートスイッチの調子がおかしいようだ。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

スタートスイッチを交換

 操作ボックスを図4から図6に示す。


図4:操作パネルと操作基板(ハンダ面)[クリックで拡大]

 図4は操作パネルと操作基板のハンダ面だ。スタートスイッチのパネルが破れたので透明のテープで補強し、壊れたスイッチをパネルの上に置いた。テスターで押しボタンスイッチを確認すると、代替品はボタンを押すと接点がオンするが、動作不良のボタンは下側から押すと、時々しか動作しなかった。やはりスイッチが壊れていた。


図5:操作基板(部品面)[クリックで拡大]

図6:操作パネルの内側[クリックで拡大]

 図5は、操作基板の部品面で、図6は操作パネルの内側だ。操作基板は1枚の基板で製造されていた。壊れた押しボタンスイッチと同じスイッチが手持ち部品にあり、簡単に交換修理できた。

通電しても消費電力ゼロ!?

 カバーの反対側に内部接続図があった。図7に示す。


図7:電子レンジカバーに貼付されている説明図[クリックで拡大]

 図7はカバーに貼り付けてあった説明資料だ。配線図には操作方法とドアスイッチは記載されていなかった。

 修理が終わって、ワットメーターを通してAC100Vを通電したが消費電力が全くなかった。内部の電源の接続ミスかと思いAC配線の接続を再点検したが正常だった。通電したままで電子レンジのドアを開けるとワットメーターに0.14Wの電力表示が出て操作が可能になった。この電子レンジは安全面を配慮した設計変更が施されていた。

 この電子レンジは20年間もよく働いてくれたが、これまで故障は皆無だった。スイッチの交換でまだまだ使えるだろう。電子レンジの内部をきれいに清掃し、バックアップの電子レンジとして保管することにした。

⇒次の記事を読む

⇒連載「Wired, Weird」バックナンバー

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る