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解析とデータ転送を高速化、新型オシロスコープ:テクトロニクス MSO44B、MSO46Bシリーズ
テクトロニクスは、ミックスドシグナルオシロスコープの「MSO44B」「MSO46B」シリーズを発表した。プロセッサシステムを改良していて、ユーザーインタフェースの応答速度が2倍に向上している。
テクトロニクスは2023年12月、ミックスドシグナルオシロスコープ(MSO)の「MSO44B」(4チャンネル)と「MSO46B」(6チャンネル)シリーズを発表した。価格は138〜511万円(税別)となっている。
両シリーズは、周波数帯域が200MHz〜1.5GHz、リアルタイムサンプリングレートが6.25Gサンプル/秒で、最大16ビットの分解能を備えた。三相パワー解析に適する。
プロセッサシステムを改良していて、ユーザーインタフェースの応答速度が2倍に向上。フロントパネルでの操作の応答性に加えて、リモート操作速度も向上した。
Spectrum View機能搭載
Spectrum View機能を搭載。複数チャンネルでのスペクトラム時間相関解析にも対応する。ディスプレイは13.3型HDを採用した。
Webブラウザや専用のソフトウェア「TekScope」、プログラミングインタフェースを用いたカスタムプログラムにより、リモートでのアクセスやコントロールが可能となっている。
パワー解析、モーターおよびドライブ解析、ダブルパルステストのアプリケーションパッケージに用いられるアルゴリズムやプロットの速度も向上した。また、組み込みやパワー、自動車など25種類のシリアルデコードパッケージを用意している。
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