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最大500点/秒の測定が可能、Dバンド対応のサーマルパワーセンサー:ローデ・シュワルツ R&S NRP170TWG(N)
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、110G〜170GHzのDバンドで、精密なパワーレベル測定ができるサーマルパワーセンサー「R&S NRP170TWG(N)」を発売した。接続の安定性に優れ、−20dBm以下の低いレベルでもパワー測定値を安定して出力する。
ローデ・シュワルツは2023年11月、110G〜170GHzのDバンドで、精密なパワーレベル測定ができるサーマルパワーセンサー「R&S NRP170TWG(N)」を発売した。
同センサーは、USBやLAN接続でさまざまな測定セットアップに統合し、標準のSCPIプロトコルにより操作できる。Dバンドにおいて、ドイツの国家計量標準機関(NMI)と協力して最大170GHzまでのトレーサビリティーを確保した。
最大500点/秒の測定が可能
動作温度0〜50℃の範囲内なら、環境温度による影響も補正可能だ。ダイナミックレンジは−35〜+20dBmで、最大500点/秒の測定に対応する。接続の安定性に優れ、−20dBm以下の低いレベルでもパワー測定値を安定して出力する。外部温度の変化や遠赤外(FIR)など、アウトオブバンド信号にも耐性を備える。
主な用途として、6Gモバイル通信やサブTHz通信、車載レーダー、センシングなど、研究開発での利用を見込む。
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